UX/UIデザイナーの年収と月収:日本のリアルな相場と上げ方
最終更新:August 12, 2026読了時間:約1分
「UX/UIデザイナーの年収って、結局いくらなの?」——求人票を10件も眺めれば、月給25万円のジュニア募集と、年収800万円超のリードデザイナー募集が同じ画面に並んでいることに気づきます。同じ職種名でも、金額の幅がこれほど広い職業はそう多くありません。
この記事では、日本におけるUX/UIデザイナーの年収と月収の目安を整理し、なぜここまで差が開くのか、そして未経験から始めた人がどこで収入を伸ばしていけるのかを具体的に見ていきます。
そもそもUX/UIデザインとは
UXは「ユーザー体験(User Experience)」、UIは「ユーザーインターフェース(User Interface)」の略です。ざっくり言うと、UXは「使っていて気持ちいいか、迷わず目的を達成できるか」を設計する仕事、UIはその体験を画面上のボタン・文字・色・配置として形にする仕事です。
具体例で考えてみましょう。飲食店の予約アプリで、日付を選んで「予約する」を押したのに、確認画面が出ずに突然完了してしまったら不安になりますよね。「押す前に内容を確認させる一画面を挟もう」と決めるのがUXの判断で、その確認画面のレイアウトや文言、ボタンの色を整えるのがUIの作業です。両方をこなす人を、日本の求人ではまとめて「UX/UIデザイナー」と呼ぶことが多いです。
仕事内容をもう少し詳しく知りたい人は、UX/UIデザインの学び方とカリキュラムのページで実際の制作フローを確認できます。
日本のUX/UIデザイナーの年収・月収の目安
求人サイトやキャリア調査の傾向を踏まえると、経験レベルごとの相場はおおよそ次のようになります。金額はあくまで目安で、勤務地や企業規模、事業会社か制作会社かでも変わります。
| レベル | 年収の目安 | 月収の目安 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| ジュニア(未経験〜2年) | 300〜400万円 | 25〜33万円前後 | ワイヤーフレーム作成、既存デザインの修正、先輩の指示のもと制作 |
| ミドル(3〜5年) | 450〜650万円 | 37〜54万円前後 | 機能単位で設計から実装連携まで担当、ユーザー調査の一部を主導 |
| シニア/リード(5年以上) | 650〜900万円超 | 54〜75万円前後 | プロダクト全体の設計方針、チームのレビュー、他部署との折衝 |
東京や大阪の事業会社、特に自社サービスを持つIT企業では、上のレンジの中でも高めに寄る傾向があります。地方や制作会社の受託中心の環境だと、同じ経験でもやや控えめになることが多いです。フリーランスの場合は月単価で契約するケースが増え、実力とクライアントの信頼が積み上がると、会社員より高い月収になる人もいます。
なぜ同じ職種で年収がこれほど違うのか
差が生まれる一番大きな理由は、「担当している範囲」です。指示された画面を作るだけの人と、「なぜこの機能が必要か」から関わって数字で成果を説明できる人とでは、企業が払う金額がまったく変わります。
私自身、採用に関わる立場の話を聞いていて感じるのは、UIの見た目だけで評価されるデザイナーは意外と少ないということ。ボタンの色を提案するとき、「この色のほうが好き」ではなく「この色のほうがコントラストが確保できて、離脱率が下がる可能性が高い」と根拠を添えられる人が、次のレンジに上がっていきます。
もう一つ効いてくるのが、扱えるツールと開発チームとの連携力です。日本の現場ではFigmaがほぼ標準になっていて、コンポーネント設計やデザインシステムを組める人は重宝されます。エンジニアと共通言語で話せるデザイナーは、それだけで手戻りを減らせるので、評価が上がりやすいです。
未経験から収入を上げていく現実的なルート
未経験スタートでも、伸ばし方の順番はある程度決まっています。最初にやることは、ジュニアの仕事を任せてもらえるだけの土台を作ることです。
土台とは、具体的には次の3つが伝わる状態を指します。ここだけ箇条書きにします。
- Figmaで一つのアプリやサイトを最初から最後まで設計できる
- なぜそのデザインにしたのかを言葉で説明できる
- 一つでも「実際に触れる」作品をポートフォリオに載せている
このうち最も差がつくのがポートフォリオです。学習中に作った架空のプロジェクトでも、課題設定と改善プロセスがきちんと書いてあれば、採用担当は十分に評価します。作り込み方のコツはUX/UIデザインのポートフォリオを強くする実践ポイント側の関連コンテンツも参考になります。
就職後は、最初の1〜2年で「言われた通りに作る」段階を抜け、自分でユーザー調査や仮説検証に関われるようになると、ミドルのレンジが見えてきます。ここで年収が一段上がる人が多いです。
学ぶ環境の選び方も収入曲線に影響します。独学は費用を抑えられる代わりに、フィードバックをもらえず遠回りしがちです。実案件に近い課題とレビューがある環境なら、最初の就職までの期間を短くできます。働きながら進めたい人は、自分のペースで進められるオンラインで学べるUX/UIデザインの自習コースという選択肢もあります。
年収だけで判断しないほうがいい理由
高い年収は魅力的ですが、UX/UIデザインを続けられるかどうかは、地味な作業への向き不向きで決まる部分も大きいです。ユーザーの行動データを見て仮説を立て、うまくいかなければ作り直す——この繰り返しが好きな人ほど、結果的に評価も収入も伸びていきます。
逆に「見た目をきれいにするだけの仕事」と思って入ると、調査や検証の地道さにギャップを感じるかもしれません。年収の数字と一緒に、日々の仕事内容が自分に合うかも確かめておくと、長く稼げるキャリアになります。
まとめ
日本のUX/UIデザイナーの年収は、担当範囲とスキルの積み上げ次第でジュニアの300万円台からシニアの900万円超まで動きます。最初に注力すべきは、根拠を語れる設計力と、触れるポートフォリオを一つ完成させることです。次の一歩として、UX/UIデザインを体系的に学べるブートキャンプの内容を確認して、自分の学習ルートを描いてみてください。
